放送15年を迎えた「モノノ怪」について、中村健治監督&薬売り役の櫻井孝宏さんからコメントをいただきました!
<中村健治監督 コメント>
●アニメ「モノノ怪」の思い出や印象に残っていること
初監督作品ですが、この1本で監督キャリアが終わっても良いと思って作品と向き合いました。
背景とセル(キャラ)はちゃんと見分けがつくようにと教えられましたが、見分けがつかなくて1枚のイラストのようにまとまっているのも逆に有りかなとか、
人物が台詞を話し終えてから次の人物が話すようにするなどのパターンも
現実ではみんな好きなタイミングで会話をはじめているからそうしちゃえば良いよねとか、
色々な常識を疑って作っていたことを思い出します。
<薬売り役:櫻井孝宏さん コメント>
●アニメ「モノノ怪」の思い出や印象に残っていること
初回収録の光景を未だに覚えていて、スタジオの床に座り込みレクチャーを始めた中村監督の姿が印象に残っています。
カット毎に言葉を置いてくれ、もっと関心がなく、独り言でいい等々、
これまで経験してきたアニメーション収録のセオリーに当てはまらないオーダーに少々戸惑いました。
そしてそれは、オンエアを観てやっと得心できたのです。あの指示はこの世界をデザインするためのものだったのだと。
禍々しくも美しい奇々怪界な映像の洪水。極彩色の狂気とでも言いましょうか。強烈な映像体験でした。
15周年プロジェクトの中身はなんなのでしょうか。続報をお楽しみに。